特集 院内感染対策
目で視る院内感染対策
美島 路恵
1
1東京慈恵会医科大学附属病院医療安全管理部感染対策室
pp.910-914
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102883
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はじめに
薬剤耐性菌の院内感染事例が報道されるなど,社会の目は薬剤耐性菌に対して年々シビアになっていると感じる.その反面,医療技術の進歩などにより,以前は救命することが困難であった症例も救命され,侵襲的な治療によるコンプロマイズドホスト(compromised host;易感染宿主)の増加など,感染の温床となりやすい患者や環境が増加していることも事実である.そのことから,病院(組織)にとって,薬剤耐性菌のコントロールは重要なミッションとなっている.
本稿では,薬剤耐性菌が発生してからの対応ではなく,発生させない環境作りに着目して,当院における対策の実際も含めて解説していく.
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