Japanese
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Bedside Teaching
院内感染対策
Nosocomial Infection Control
石田 直
1
Tadashi Ishida
1
1倉敷中央病院呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Kurashiki Central Hospital
pp.615-619
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100316
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はじめに
抗菌化学療法の発達は各種感染症の治療に大きく役立ってきたが,その一方で各種薬剤耐性菌の出現,増加が近年大きな問題となってきている.また,抗腫瘍剤や免疫抑制剤,移植などの先進医療は,反面多くの易感染性患者を生み出している.このような状況下において院内感染対策の重要性がますます上昇している.本邦でもようやくinfection control doctor, infection control nurseの制度が開始され,院内感染対策が重要な業務と認識されるようになった.
院内感染対策には多くの側面があるが,紙面の関係上,本稿では隔離予防策と抗菌薬の訂正使用,病院内の感染対策組織について記述を行う.病原体別や病態別の感染予防対策や院内環境整備,針刺し事故対策などの詳細については米国疾病管理センター(CDC)の各種ガイドラインや本邦のガイドライン1)を参照されたい.
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