連載 講座/健康で持続的な働き甲斐のある労働へ―新しい仕組みをつくろう・17
中小企業の自主的安全衛生支援をどう進めるか―関係機関・専門職の連携を求めて
柴田 英治
1
1愛知医科大学医学部衛生学講座
pp.671-674
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102815
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胆管癌問題は中小企業の安全衛生の課題が最悪の形で吹き出したものといえる.これまで中小企業の組織化を目指した活動が地域産業保健センターなどによって追求されてきたが,いずれも課題が多い.今後は労働安全衛生マネジメントシステムの考え方に基づき,時間・金をかけない安全衛生対策を活動可能な関連専門家が行うことが求められる.今後地域の10人未満の事業所も視野に入れ,関連諸機関中でも保健所のリーダーシップを見直し,地域の状況に合った方法での産業保健サービスの供給とともに地道な教育・啓発活動も進めなければならない.
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