特集 働く人を支える「地域」と「産業」の連携
【連携事例1】保健所で取り組む中小企業との連携
斎藤 有子
1
,
渡辺 奈緒子
1
,
鶴巻 順子
1
1新潟県三条保健所地域保健課保健指導係
pp.118-123
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902570
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三条保健所管内(図1)は,三条市を中心に,地場産業である金属洋食器を中心とした金属製品製造業の事業所が多い。事業所数の多さは県内1位であり,その95%が従業員30人未満の小規模,零細事業所である。そのため従業員の健康管理については労働安全衛生法などによる法的実施義務もなく,その実態も十分把握されていない現状であった。
青壮年期はライフステージにおいて社会的役割が大きく,健やかな老後を迎えるための準備期間でもある。しかし,地域保健と産業保健の連携が十分ではないため,一貫した関わりを積極的に持ちにくく,保健サービスの谷間となっている。
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