視点
震災・原発事故と復興―福島県一保健所医師の視点から
金成 由美子
1
1福島県南会津保健福祉事務所(南会津保健所)
pp.672-673
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102526
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はじめに
平成23(2011)年3月11日の東日本大震災による全国の被害は,死者・行方不明者約1万9千人,家屋の全壊・半壊は約40万戸に上った.福島県内でも地震,津波による被害が甚大であったところに,東京電力原子力発電所事故の発生により被害は深刻化し,多くの県民が避難を余儀なくされ,原子力発電所から近い9町村が役場機能を県内外へ移転する状況となった.本年6月現在においても,約16万人を超える県民が県内外で避難生活を送っている.未だに先が見えない不安がある中ではあるが,本県としては,多くの方々の支援とご協力をいただきながら,復興・再生に向けて取り組んでいるところである.
震災後1年を経過した今,改めて震災直後の保健所の活動状況を振り返り,一部分であるが紹介する.
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