連載 災害を支える公衆衛生ネットワーク~東日本大震災からの復旧,復興に学ぶ・3
災害時の情報共有の課題―インターネット活用の視点から
佐々木 亮平
1
,
岩室 紳也
2
1日本赤十字秋田看護大学看護学部看護学科
2公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
pp.478-481
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102449
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情報共有が被災地のエンパワーメントに
発災当初から陸前高田市で行われてきた保健医療福祉に関する包括ケア会議では,情報を多くの関係者で共有することを通して,復旧,復興に向けた支援が円滑に行われることを狙っていた.しかし,当初の目的以外に,情報を被災地の関係者,被災者,支援者で共有することで,次なるステップが,先が,目標が,未来が見えるようになり,結果として関係者がエンパワーされ,安心感が生まれていた1).陸前高田市の戸羽太市長自身も被災者であり,奥様を亡くされた中で自ら本2)を執筆し,情報発信をし続けているが,被災地の情報が共有され続けることが,被災地のエンパワーメントにつながることを意識し続けたい.
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