特集 分権型社会における公衆衛生の課題―現場知と専門知の保証
指定都市における公衆衛生専門職の現場知と専門知について
中瀨 克己
1,2
1岡山市保健福祉局
2岡山市保健所
pp.690-694
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102207
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岡山市は,2年前に中核市から政令指定都市となった.“分権”という意味では県から別れ,中核市として独自に保健所を持ち15年,政令指定都市として2年の歴史である.また,政令指定都市移行に伴い,精神保健福祉センターと児童相談所も1か所ずつ設置した.これらで働く公衆衛生専門職の現場知,専門知を獲得する試みや仕組みをどのようにつくっているかについて,本稿にて紹介していきたい.
まず,最も人数の多い保健師,そして岡山市の一つの特徴でもある食中毒対策における監視員,さらに少人数専門職である医師等について述べたい.
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