連載 衛生行政キーワード・77
人口問題関連の3つの指標―合計特殊出生率,低出生体重児,不妊治療
馬場 征一
1
1厚生労働省医政局指導課
pp.652-654
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102193
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わが国の人口は2005年を境に減少が続いており1),今後もその傾向は続くと予想されている.人口問題関連の用語は様々あるが,例えば「高齢化」という言葉については,昭和53年の厚生白書に,「人口高齢化の急速な進行」の中で,人口の「高齢化」は国民全体にとり最も重要な課題の一つと書かれており2),「少子化」という言葉は,平成4年の国民生活白書に「少子社会の到来」の中で,先進社会において世帯,家族,結婚の変貌や働く既婚女性の増加などの原因とともに紹介されている3).よって,いわゆる「少子高齢化社会」が進んでいることは,国民にも定着して久しいところである.
今回の「衛生行政キーワード」では,この人口問題に関連し,今後とも注目していくべき指標について,3つを挙げてみることとする.
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