特集 救急医療を救う
精神科救急医療体制の課題と展望
平田 豊明
1
1静岡県立こころの医療センター
pp.1005-1009
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101971
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はじめに
救命と急病対応という役割において,精神科救急も身体救急も区別はないが,精神科救急では,非自発医療(意識清明な成人患者の同意なき治療)が認められ,それに伴う法手続を要するために,身体救急とは別立てで運用されてきた.しかし,精神・身体複合救急ケースへの対応をめぐって,また,患者・家族による差別解消の要望を受けて,近年,精神科救急と身体救急との連携・統合の必要性が語られるようになっている.
本稿では,精神科救急の現状を概観した上で,身体救急との連携の道を探ってみる.
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