特集 自然毒 刺傷・咬傷―野外危険生物
生物による刺傷・咬傷:最近の話題
②トコジラミ(ナンキンムシ)
元木 貢
1
1アペックス産業株式会社
pp.397-399
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101800
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はじめに
1960年代後半まで日本でも発生がよく見られ,その後,減少の一途をたどっていたトコジラミの被害が,ここ数年,ホテルや簡易宿泊施設,マンションを中心に急増している.被害経験が少ない人が多いため,何が原因かわからず,その分被害が広がる傾向がある.また,最近屋内の害虫駆除に用いられるピレスロイド剤は効力が低く,今後さらに増加することが懸念される.
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