特集 これからの予防接種
扉
pp.713
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101641
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第二次世界大戦後,1948年に予防接種法が制定され,それ以降わが国における感染症は激減しました.1970年以降に生まれた人は,麻しんや水痘といった昔なら子どものときに誰もがかかった感染症にかかることなく大人になった,いわゆる予防接種世代であります.
予防接種世代が親世代になった近年,乳児健診等で水痘や麻しんにり患した赤ちゃんが散見されるようになってきました.少し前までは,乳児といえば母親からの移行免疫で6か月過ぎるまで大きな感染症にはり患しないというのがわが国の常識だったものです.また,子どものポリオ予防接種後に親が感染,麻痺を生じた事例も記憶に新しいところです.
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