連載 研修医とともに学ぶ・11
和顔とまなざし~親が子を思う心から学ぶ
嶋村 清志
1
1滋賀県甲賀保健所
pp.236
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101527
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地域保健・医療研修における母子保健・福祉事業に関連する方略は豊富にあり,多くの保健所で研修メニューに組み込まれていると思います.特に市・区型保健所では,実際にそれぞれの保健所で乳幼児健診や予防接種等が実施されており,研修医の方略としては最適であろうと思われます.一方,甲賀保健所のように県型の保健所では,管内市町村が実施した乳幼児健診の結果,市町村から紹介された児の二次健診の場としての療育相談事業(小児神経・小児整形・小児眼科)として実施されているところが多いかと思います.
そもそも地域母子保健・福祉研修のねらいは,母子保健・福祉事業の社会的意義と関連する地域システム(児童虐待など)について理解することだけでなく,保健所および市町村の母子保健各種事業(健診・予防接種等)の現場を経験し,(母)親や乳幼児への配慮ある適切な対応ができるよう,全人的な態度を身に付けていただきたいと思っています.
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