特集 公衆衛生の人づくり・2 専門性を支える公衆衛生人教育
扉
pp.169
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101510
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平成21年度を新たな公衆衛生人づくりの元年となることを切望して,前号に引き続き「公衆衛生の人づくり」を取り上げさせていただきます.
公衆衛生人教育は長い間,都道府県や保健所の現任教育によって担われてきました.保健所には医師の所長がおり,保健師,栄養士,監視員など多くの技術職員がいて,先輩,同僚から多くのことを教えられ,鍛えられ,そして異動を繰り返す中で視野も広がる機会を得て,いつの間にか自他ともに認める公衆衛生人となったというのが一般的ではなかったでしょうか.当時の保健所は専門職の多い組織であり,保健所は地域の公衆衛生課題を一手に引き受ける唯一の存在であり,保健師活動も地域担当制のもとで担当地域の人々のすべての健康問題に関わっていたという条件があったからであります.
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