連載 パートナーシップ時代の国際保健協力―これから国際保健協力を志す若者への10章・5
国際保健における多国間援助機関と二国間援助機関の役割と現状
鷲見 学
1
,
武井 貞治
2
,
中谷 比呂樹
3
1WHO本部事務局総務局
2国連合同エイズ計画モニタリング
3WHO本部事務局
pp.133-136
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101501
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第1章から第4章の中で取り上げてきたように,現在,国際保健のランドスケープの変化が起きている.WHOなどの国連機関や,国際開発金融銀行などの多国間援助機関,そしてUSAID(米国),DFID(英国),CIDA(カナダ),JICA(日本)といった二国間援助機関に加え,ゲイツ財団などの民間財団,国境なき医師団のようなNGO,そして様々な種類のパートナーシップが出現してきている.本稿と次稿では,これらの相互に協力し,あるいは競合しながら国際保健を支えている組織・団体を具体的に紹介することとしたい.まず今回は,古くから国際保健分野に貢献してきた,主要な多国間援助機関および二国間援助機関に焦点を当てて,その種類や役割等を紹介しつつ,それらの資金の流れや最近の動向などについて言及する.
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