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「全国いきいき公衆衛生の会」は,主に保健所や市町村で公衆衛生活動に携わっている医師,歯科医師,保健師,栄養士,歯科衛生士,獣医師,薬剤師,理学療法士,作業療法士,事務吏員,さらには住民等がそれぞれの地域での特徴ある活動について学ぶため,自主的かつ定期的に交流を行い,公衆衛生活動の方向性やその具体的な進め方について検討していこうと活動をしている組織です.地域での実践事例を共有化して,地域保健活動の質的向上に向けた現場からの方法論を提案し,人材育成にも繋がる活動をしています.現在「全国いきいき公衆衛生の会」(以下,「いきいきの会」)の会員は約500名.日本公衆衛生学会自由集会の他,サマーセミナーの開催,出版活動,ニューズレターの発行もしています.特に,現場での公衆衛生活動から実践的方法論を構築することを主眼としており,そのための交流の場を確保することも大切にしています.共通する理念としては,全国の「事例から学ぶ」こととしており,「住民から学ぶ」あるいは「住民とともに学ぶ」という姿勢を信条にしています.九州,中四国,東海等ではそのブロック内で仲間が集まり,全国と同様に事例から学ぶ活動をしています.
「いきいきの会」は昭和63年,日本公衆衛生学会(札幌)自由集会後に結成され,「さあ,今!いきいきとした保健所活動を!」をテーマに,星旦二先生(首都大学東京)らの呼びかけで約500名が参加しました1).私自身この会と出会って早18年.振り返ってみると「いきいきの会」を通じて多くの出会いがあり,その時その時の出会いが今の自分を支えてくれているネットワークとなっています.まさにこの会に育てていただいたと感謝しています.
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