特集 健康食品をめぐって
保健所における「健康食品」への対応
毛利 好孝
1
,
天野 栄子
2
,
浦瀬 希美
2
,
木村 詠美
2
,
堤 直人
2
1兵庫県健康福祉部健康局医務課
2兵庫県龍野保健所
pp.38-41
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101476
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そもそも食品を摂取する目的は,つい最近まで低栄養問題を解決することが最優先であった.しかし,食生活の変化,多様化とともに栄養摂取状況は著しい改善を遂げ,昭和50年以降は,生活態様の急激な変化によって,食品の摂取に伴って生じる問題は,それまでと全く異なったものとなっている.
つまり,個人のライフスタイルを追求する傾向が強まり,美味・美食を求めることが流行になるとともに,栄養,運動,休養等の不調和や栄養に対する知識の欠如,不合理な摂取傾向(欠食,偏食等),加工食品の偏重などから栄養素摂取の不均衡を招き,それらが遠因,誘因となって肥満,高血圧,心臓病,糖尿病,貧血などの生活習慣病が増加するなど,住民の健康面において憂慮すべき問題が数多く生じることとなったのである.
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