研究報告
保健所における健康教育
橋本 正己
1
1大阪府モデル豐中保健所普及課
pp.125-127
発行日 1951年2月15日
Published Date 1951/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200784
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1.はしがき
新しい保健所こそは文字通り地區のHealth Centerであると共にHealth Education(Centerでなければならないのであるが,全國的にみて保健所における健康教育活動は未だ甚だ低調と言わざるを得ない。その原因として保健所自體の人的物的な貧困は今更言うまでもないが最近健康教育における技術の貧困が強く指摘され技術確立の重要性が大きく採り上げられて來た事は全く正しい。しかし私どもは保健所における經驗より技術の貧困と共に健康教育活動の組織體系が確立されていない事こそその不振の根本問題である事を痛感させられている。この意味で昭和23年7月當保健所が大阪のモデルとして新發足以來"保健所における健康教育活動は如何にあるべきか"の問題を保健所活動の現實に即して實踐的に解決してゆく事にモデルとして最大の使命を感じ努力して來たのであるが,ここに現在までの2年半の成果を中間的に御報告したい。
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