特集 アレルギー対策―花粉症・食物アレルギー・アトピー等への対応
花粉症の研究と対策の最前線
2.花粉アレルゲンの高感度測定法の意義と応用
高橋 裕一
1
,
阿彦 忠之
2,3
1山形県衛生研究所生活企画部
2山形県衛生研究所
3山形県健康福祉部
pp.204-207
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101274
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花粉情報の提供方法等の変遷
花粉症の原因となる植物には,春はスギ,ヒノキ科などの樹木と,それに続くイネ科植物,秋はヨモギ,ブタクサ,カナムグラなどの雑草がある.これらに加え,地域特有の原因植物がある.東海花粉症研究所の宇佐神によれば,2001年12月現在,日本では59種の花粉症原因植物が報告されているという.これらの原因植物の中で,スギ,ヒノキ科の樹木による花粉症は1980年代から増加し始め,国民病あるいは文明病と言われるようになった.
そのような状況の中で,東京都,京都市,仙台市などが1987年からスギ花粉情報の住民サービスを開始した.この時代の情報はテレビや新聞で報道された.2000年代に入ってインターネットが普及すると,ホームページ(HP)での提供が盛んになった.最近では携帯電話での双方向サービスも行われている.
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