連載 楽しく性を語ろう―性の健康学・1【新連載】
イントロダクション
中村 美亜
pp.796-797
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101151
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「性を楽しく語れずして,避妊や感染症の予防,性的暴力の撲滅や性的多様性の受け入れはあり得ない!!」――私は今年度から某大学で「性の健康学」を担当することになったが,これはこの講義のモットーである.
何かを教えるために,それについて楽しく語れる環境作りをするのは当然のことだ.例えば英語教師だったら,学生に英語に対するポジティブなイメージを与え,学習のモチベーションを高めようと努力するだろう.「英語を口にしてはいけないけど,将来役に立つから,単語を覚えるように.また文法もしっかり理解するように」などとは決して言わない.こういう教え方がいかにナンセンスであるかは誰にでも容易に想像がつく.ところが,性となると,どうも話が違うようだ.
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