特集 過労死・過労自死
職場のストレスに対する環境改善の実践
長見 まき子
1
1関西福祉科学大学健康福祉学部
pp.323-325
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101038
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職場におけるストレス対策というと,基礎的な知識の付与やストレス対処方法のスキルの習得など,個人へのアプローチを検討することが多い.実際,職場におけるストレス対策はこれまで個人レベルでのアプローチが大部分で,職場レベルでの改善対策は少ない1).
しかし,就業環境が急激に変貌する中,職場には個人のストレス対処だけではいかんともしがたいストレスがあり,職場環境の改善を通じたストレス対策の重要性が認識されてきている.さらに,ILO(国際労働機関)による職場のストレス対策の成功事例を収集したレポートでは,個人向けのアプローチの効果が一時的,限定的であるのに対し,職場環境等の改善を通じたアプローチの効果のほうが永続的で有効とされている2).
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