特集 過労死・過労自死
過重労働による慢性的な疲労・ストレス状態と循環器疾患
前原 直樹
1
1財団法人労働科学研究所
pp.299-301
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101025
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長時間残業を続け,休日になっても日々の疲労が回復されず,そのまま翌週の勤務に就く労働者を少なからず見かけるのが今日の労働実態である.一方では,増加し続けている過労死に対する防止策として,慢性的に続く疲労やストレス状態の様相をいかに早く捉えるかということも大きな問題となっている.
本稿では,職域において慢性的な疲労・ストレス状態と循環器疾患の発症がどのように関連し,推移するのかを,急性冠症候群の事例を通して見てみる.なお,出血型脳血管障害の事例に関しては誌面の都合上,文献1,2)を参考に願いたい.
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