特集 検証「SARS」
今冬のSARS再流行に備えた取り組み
神ノ田 昌博
1
1厚生労働省健康局結核感染症課
pp.826-830
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100960
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重症急性呼吸器症候群(SARS)は,2003年3月12日にWHOが緊急情報を発して以来,世界的規模でまん延防止の取り組みが行われ,約4カ月後の7月5日に台湾が伝播確認地域から除外され,事実上の終息宣言に至った.
今後のSARSの発生動向は,現在の知見では予測不可能とされているが,ウイルスによる呼吸器感染症の傾向として,気温と湿度の上昇時に終息し,気候が涼しくなった時期に再燃することが知られており,この冬にSARSが再流行することが危惧されている.
本稿では,今冬のSARS再流行に備えて取り組むべき対策についてまとめることとする.
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