報告
老人保健法に基づく第3回機能訓練事業全国実態調査報告―介護保険制度中間年改正前調査(平成14年7月)―3.今後の機能訓練事業に関する自由意見と今後の展望
澤 俊二
1
,
大田 仁史
1
,
岩井 浩一
1
,
安岡 利一
1
,
大仲 功一
1
,
伊佐地 隆
1
1茨城県立医療大学
pp.708-713
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100955
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今回の第3回機能訓練事業全国実態調査報告では,1,445通の有効回答中,300(20.7%)の自由意見が記載されていた.第2回調査(平成12年7月)での自由意見と異なり,2年以上経過したその間の積み重ねから,現実的な意見が多くみられた.しかし,悩みと困惑は続き,将来への不安が率直に述べられていた.最終回の本稿では,機能訓練事業の今後の展望に関する自由意見を,いくつかの項目に分けてそのまま報告する.参考にしていただけたら幸いである.
機能訓練事業,存続の危機
1)介護保険が新設されたからといって,20年以上支援し育ててきた患者組織をすぐに解散してしまうわけにもいかない状態.これまで通りの存続を希望.「障害を乗り越える仲間作り」として組織支援を大きな柱にしているが,上部では「介護保険を最大限利用してほしい.少数の同じ仲間で寄り添っている時代ではない」との考え.会員の要望を受け入れながらも,方向を変えるべきかと悩んでいる.
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