連載 日本の高齢者―介護予防に向けた社会疫学的大規模調査・7
高齢者の健康と家族との関連性―世帯構成・婚姻状態・夫婦関係満足感
末盛 慶
1
,
近藤 克則
1
,
遠藤 秀紀
2
,
斎藤 嘉孝
3
,
「健康の不平等」研究会
1日本福祉大学社会福祉学部
2日本福祉大学経済学部
3国際医療福祉大
pp.583-587
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100772
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高齢者の健康については国内外で研究が蓄積され,学歴や年収などの社会経済的地位,歩行時間や飲酒などの保健行動,支援の授受を含む社会的ネットワークなどが,高齢者の健康に対して複合的に影響を与えていることが明らかにされてきている1).
介護予防においては,転倒予防に代表されるように,主に保健行動に関連した事柄が中心となることが多かった.もちろんこうした試みは重要だが,介護予防の範囲を広く捉えるならば,高齢者の活動を促進するような環境の検討も重要になる.中でも,高齢者の社会的ネットワークをどう形成・維持していくかは重要なポイントの1つと言える.
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