特集 メタボリックシンドローム―現状とその課題
地域におけるメタボリックシンドローム予防対策の課題
入江 ふじこ
1
1茨城県常陸大宮保健所
pp.210-213
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100717
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平成20年度から始まる医療制度改革では,医療保険者に健診の実施が義務付けられると同時に,内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の概念を導入した新たな健診・保健指導が導入されることになっている.内臓脂肪型肥満に着目した早期介入により,受診者の行動変容を図り,受診者のリスクに基づいて優先順位をつけ,必要度に応じて階層化された保健指導を提供することで,効果的,効率的な保健指導を目指している.
茨城県では,これまで老人保健法に基づく市町村の基本健康診査のデータを利用した疫学調査を行い,それを保健事業計画の策定や保健指導,健康教育に活用することを試みてきた.本稿では,その一部を紹介しながら,メタボリックシンドロームとの関連を踏まえて,地域における循環器疾患予防対策の課題について述べたい.
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