特集 公衆衛生対策におけるクライシスコミュニケーション
マルチハザードとクライシスマネジメント
室崎 益輝
1
1独立行政法人消防研究所
pp.602-605
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100439
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阪神・淡路大震災以降,それまでの「防災」という言葉に替わって,「減災」という言葉が意識的に用いられるようになった.万一の事態あるいは不測の事態に対して,それによりもたらされる被害を可能な限りゼロに近づけるよう,総合的に備えることの重要性が認識されたからである.この総合的に備えるというのは,事前の対応と事後の対応を総合的に,ハードな対応とソフトな対応を総合的に,計画策定の対応と実行管理の対応を総合的に講じて,被害の軽減を目指すことを言う.本稿では,そのうち事後の対応に焦点を当てて,危機事態への対処のあり方を考えてみたい.
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