特集 公衆衛生対策におけるクライシスコミュニケーション
[インタビュー]企業におけるクライシスコミュニケーション
山中 塁
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1旭化成総務センター兼センターコーポレートコミュニケーション室・リスク対策室兼広報室
pp.610-615
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100441
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本誌 事件,事故,欠陥商品が出た時に企業はどう対応するか.本日は,2年前に発生した旭化成の工場火災のその後の対応が高く評価され,日本コンサルタント協会から2002年の「リスクマネージャー・オブ・ザ・イアー」に選ばれた山中塁氏(旭化成リスク対策室長)に,クライシスコミュニケーションについて伺いたいと思います.
企業の社会的責任が問われる時代
山中 企業のクライシスコミュニケーションについて語る前に,最初に押さえておきたいことがあります.今,企業は利益追求だけでなく,地球市民,企業市民という自覚のもと,真の意味の社会的責任を果たすことが求められています.さもないと企業存続は危うい時代です.企業から見て,株主,顧客,従業員,地域,市民や消費者団体,行政,司法,そのようなあらゆる方面のステークホルダー(図1)を満足させることが,重要課題となっています.
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