特集 保健師を考える・1 保健師のニュービジョン
保健師の歩み―21世紀に受け継がれた保健師活動
小野 光子
1
1日本看護協会
pp.260-264
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100352
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保健師の歩みは,平成14年3月1日施行の「保健師助産師看護師法」の一部改正を抜きにして語ることはできない.「保健婦・士」と呼ばれていた以前と,「保健師」と呼ばれるようになった違いを,保健師は自覚しなければいけない.称号はアイデンティティの確立を意味するものであると筆者は考えている.
平成6年に地域保健対策の推進に関する基本的指針が示された.平成9年には地域保健法の全面施行によって,市町村と保健所保健師の役割が整理され,保健福祉の統合化など,新たな地域保健サービス供給体制が構築された.その後,地域保健の変化が加速する中,平成15年に改定された活動指針「地域における保健師の保健活動について」は,時代を展望した保健活動指針として重要である.
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