特集 保健師を考える・1 保健師のニュービジョン
現代の保健師―より健康な地域社会創造の担い手として,そして,自分の仕事の意味と効果を明示できる存在として
村嶋 幸代
1
,
田口 敦子
1
1東京大学大学院医学系研究科地域看護学分野
pp.256-259
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100351
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保健師の活動場所の拡大―働く場所は変わっても,活動手法と本質は変わらない
平成16年1月31日,「福祉分野に働く保健師のつどい」が,田中甲子氏(地域保健研究会)を世話人として文京区で開かれた.120名ほど入る会場が満杯であった.それだけ,福祉分野の保健師からのニーズが多いと言うことであろう.
「保健と福祉の統合」が進むにつれて,保健師の仕事場所も,従来の保健分野から福祉領域,また,学校教育だけでなく社会教育,さらに公園等の環境領域へと拡大してきている.その分,今まで一団として活動してきた保健師が,少数ずつ各部署に点在し,その活動が一段と見えにくくなることも危惧される.一方,今まで一つの固まりとしてしか評価されてこなかった保健師の活動が,「その人の仕事」として評価されることにもなる.
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