視点
新医師臨床研修制度について思うこと―保健所研修のこの1年を振り返って
宮園 将哉
1
1高槻市保健所
pp.246-247
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100280
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平成16年度から新しい医師臨床研修制度が始まり,今年4月で2年が経過した.その中では,これまでなかった「地域保健・医療」の分野における研修が義務付けられ,保健所でも研修医を受け入れるようになった.多くの場合研修医は,始めに臨床研修指定病院の内科や外科などで医師としての基本的な知識や技術を身に付けるため,「地域保健・医療」の分野についてはおおむね2年目に研修することになり,現在私が勤務している保健所においても,実際に研修医を受け入れたのは平成17年になってからであった.
私自身が保健所で勤務を始めてから,まだ4年目であるにもかかわらず,研修医を指導する立場になってしまい,さらにそれに対して意見を述べるというのは非常におこがましいところではあるが,この4月で実際に研修医の受け入れを始めてほぼ1年が経つことから,これまでの反省を踏まえて研修内容を振り返り,今後の課題などについて考えてみたいと思う.
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