連載 Special Book Review
『ライフサポート』を読んで―ナースとしての自分とベスでの研修を振り返り思う
狭川 庸子
1
1東京大学大学院医学系研究科地域看護学教室
pp.63-66
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900901
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内容の豊かさに驚嘆
本書は,ジャーナリストである著者スザンヌ・ゴードン氏が,米国のボストンにあるベス・イスラエル病院(現ベス・イスラエル・ディコネス・メディカルセンター.本誌の連載「ベスにふれて―病棟間交流がもたらしたもの」で紹介)で働く3人の熟練したナースに面接し,またその仕事に同行しながら,彼らの「看護」を詳細に観察した記録を柱として構成されている.
一般の人にも,ほかの医療職にも理解されることが少なく,目にされず気づかれずに「看護」が成し得ていることを伝えたいという著者の意図のとおりに,実際のケアの場面やナースの行動とその意味がよく描かれている.
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