視点
介護予防事業への取り組み―総合的・体系的な介護予防事業を目指して
成田 友代
1
1東京都中央区保健衛生部(中央区保健所)健康推進課
pp.858-859
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100185
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平成17年6月22日,改正介護保険法が参議院本会議において可決,成立した.改正の骨子は予防重視型システムへの転換であり,来年4月の施行に向け,各自治体で新たな制度への対応に忙殺されていることと思う.
東京都中央区保健所では東京都老人総合研究所「介護予防緊急対策室」の技術支援を受け,福祉部と連携し,平成17年度より先駆的に介護予防事業に取り組んでいる.先行自治体が少なく,介護保険制度改正の内容も明らかでない中,新たな高齢者向けの健診やマシーンを使用したトレーニングの導入,地域に根付いた介護予防システムの構築など,課題の多い事業を短期間で企画・実践するには,業務量もさることながら,多くの困難があった.
本稿では,特に苦労した企画過程を中心に,本事業に対する私見を述べてみたい.
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