特集 感染症情報
気候の変化と感染症発生動向との関連について
大野 賢次
1
1高知県衛生研究所
pp.900-903
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100184
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感染症の予防対策を的確に推進するには,感染症発生動向による流行の発生を事前に迅速・的確に予測することが重要である.その流行予測が可能であれば,感染症の拡大を未然に防止することができる.
現在,感染症の予防対策の一環として,定点医療機関から発生数や病原体の感染症発生情報を収集・分析し,週報や月報として第一線の医療機関や県民に情報を提供している.感染症情報として一定の役割を果たしているが,これからの予防対策として,気候と感染症など予測に向けたタイムリーな情報提供がますます重要となってくる.
本稿では,気候と感染症発生動向について,相関や回帰分析など統計的な手法により検討し,的確でタイムリーな予防情報につなげることを目的とする.
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