特別記事
他国との比較において立ち上がる、日本の保健師の在りよう
蔭山 正子
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
pp.149-154
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134883330820020149
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
保健師は安泰な存在ではない
2024(令和6)年6月、国際的な医学誌である『Lancet』に、日本の保健師に関する記事が掲載された1)。世界保健総会のサイドイベントでの井上肇氏(元厚生労働省大臣官房国際保健福祉交渉官)のレクチャーの内容を、同誌編集長のリチャード・ホートン氏が驚きとともに紹介した記事である。そこでは、日本の戦後からの健康の進展には保健師の貢献があり得るとし、“Japan's hidden secret(日本の隠された秘密)”の一つとして説明された。
記事の存在は私も数人から聞いていた。しかし、この記事の影響力を理解できたのは、英国のヘルスビジターがこの記事を誇らしげに紹介する場面に出くわしたときだった。「日本の保健師は世界の保健師の誇りとなっていたのか」と、そのとき初めて思い知ったのだ。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

