特集 看護の国際協力と国際看護学
体験から考える日本と他国の看護の違い
田中 博子
1
1神奈川県立衛生短期大学衛生看護科
pp.1019-1022
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901739
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はじめに
私は,1990~92年の2年間,青年海外協力隊員として,ミクロネシア連邦ポンペイ島で看護婦として勤務した.日本とは異なる国で活動した2年間は,私に自分のもっていた看護観はどのようにつくられたのか,他国で看護活動を実践していくには何が大切なのかを考えさせてくれた.青年海外協力隊員は任国の要請に応じて派遣されるのだが,各分野でそれなりの技量をもっていても,他国でそれを展開することにおいては必ずしも専門家だとはいい難い面もある.そのような私が,数々の失敗を繰り返しながら学んだことは数多くあった.2年間の経験を振り返りながら,自分が得た学びについて具体的に紹介したい.
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