特集 飛ぶ無痛Caféコラボ!無痛分娩のアクティブバース 動ける麻酔と動かす助産
実践! 無痛分娩のアクティブバース
田辺 けい子
1
1神奈川県立保健福祉大学大学院保健福祉学研究科
pp.489-503
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790060489
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1983年に英国のバース・エデュケーター,ジャネット・バラスカスによって提唱されたアクティブバース*1という概念1)は,約40年を経た現在もなお日本の出産現場に大きな影響を与え続けています。この考え方は,当時主流であった仰臥位中心の分娩管理から,産婦が自らの意思で体位や環境を選択できる出産へと革命的な変化をもたらしました。
革命的と表現したのには理由があります。医療者任せの分娩から女性の意思に基づくお産へと変革させた「女性のエンパワメント」の側面で,このアクティブバースという考え方は,当時の女性たちを大いに勇気づけたのです。日本の助産師には「フリースタイル出産」として受け入れられ,今日においても重要な理念として位置づけられています。

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