特集 知識と根拠を添えて! もっと、おもいやりに基づく在宅スキンケア
悩ましいスキントラブル・創傷のケアにアナザーチョイス!
—【ケース❷】—毎日しっかり保護しているのに悪化します
岡部 美保
1
1在宅創傷スキンケアステーション
pp.112-113
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450310020112
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私のアセスメント
皮膚のアセスメント
同行訪問を行うとAさん(ケース1と同じ方)の臀部は、肛門周囲5cm範囲の皮膚に浸軟がありました。スキンケアとして1日1回の洗浄剤を用いたケアが継続されており、IADの再発は見られません。洗浄後は、白色ワセリンをたっぷり使用して皮膚を保護している、ということでした。
白色ワセリンは、被膜形成することで水分の蒸散を抑制することから、本来は保湿の目的で使用されます。ただ、白色ワセリンの一回の使用量が多い場合には注意が必要です。厚塗りした白色ワセリンが汗腺を塞ぎ、水分蒸散が妨げられ角質層に水分が過剰に貯留すると、浸軟の原因になるからです。今回のAさんの肛門周囲皮膚は、この白色ワセリンの厚塗りによる浸軟と考えられました。
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