特集 研究と現場の実践から見えた! 看護小規模多機能型居宅介護の現在地とこれから向かう先
コラム
看多機の新たな展開——連携と地域支援の実践—実践家の立場から
福田 裕子
1,2
1看護小規模多機能型居宅介護むすんでひらいて
2まちのナースステーション八千代
pp.278-279
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300040278
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地域包括ケアの要となる看多機
看護小規模多機能型居宅介護(以下、看多機)は、高齢者や医療的ケアを必要とする方々が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために欠かせない支援モデルである。訪問看護・訪問介護・通い・泊まりという4つのサービスを一体的に提供できるこの制度は、地域包括ケアシステムの中でも柔軟性と継続性を備えた中核的な存在といえる。医療・介護の多職種による丁寧な連携のもと、利用者一人ひとりの状態や暮らしに寄り添った支援を行うことで、個別性の高いケアを実現している。
看多機の最大の特徴は、医療と介護がシームレスに連携し、状態の変化にも随時即応できる柔軟な支援体制にある。特に医療的ニーズを抱える方の、在宅での生活を継続できる環境を整えるという点において、看多機は今後ますます重要性を増していくと考えられている。
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