書論
なぜ、私たちはスピリチュアルカウンセラー岡田圭さんに惹かれるのか
福井 小紀子
1
1東京科学大学保健衛生学研究科在宅・緩和ケア看護学
pp.156-159
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300020156
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岡田さんとの出会い
2010年、厚生労働省の老健事業調査で、日本の訪問看護の大規模化を目指した先駆例を把握するために海外視察を行うことになり、米国看護協会に訪問看護事業所の推薦を依頼した。そして、ニューヨーク州の看護師数千人からなる巨大規模の訪問看護事業所VNSNY(Visiting Nurse Service of New York)を推薦され、私たち調査班はそこを視察した。その際、看護部長から、「日本人のスピリチュアルカウンセラーがいるけど会いますか?」と聞かれ、「ぜひお願いします」と言って引き合わせていただいたのが、岡田さんとの初めての出会いである。
2012年には、再度VNSNYに訪問し、岡田さんの実践活動に同行し、ニューヨークでのスピリチュアルカウンセラー実践を見せていただいた。その後は、岡田さんが日本に帰国される2〜3年ごとの頻度で、私の大学研究室で講義をしていただいてきた。本書には、その同行訪問で見た実践内容と、日本での講義内容が凝縮され、岡田さんのスピリチュアルカウンセラーとしての15年間の実践が、魂を込めた言葉で記されている。正座して、背筋を伸ばして、冴えた頭でじっくりと読み進めていきたい。

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