徹底分析シリーズ 治療装置が埋め込まれている患者の麻酔
脊髄刺激療法—治療・装置の概要と周術期における注意
前田 知香
1
Chika MAEDA
1
1京都府立医科大学 麻酔科学教室(疼痛・緩和ケア科)
pp.588-593
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330060588
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脊髄刺激療法(SCS)は,種々の治療で軽減しない難治性疼痛に対し,脊髄に電気刺激を与えることで疼痛の軽減を図るものである。本稿ではSCSについて概説し,疾患および患者特有の問題点,周術期および麻酔の注意点について述べる。
なお,SCSは本来,脊髄刺激療法spinal cord stimulationを指すが,脊髄刺激装置spinal cord stimulatorをSCSと記載しているものも見かける。本稿でSCSは脊髄刺激療法の意味とし,装置の各名称はリード,電極,ジェネレータまたはIPG(埋め込み型電気刺激装置),コントローラとし,体内に挿入されているリードおよびIPG全体を指す場合はSCS装置と記載する。

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