症例ライブラリー 導入方法に迷う症例
妊婦の緊急急性大動脈解離手術における麻酔導入戦略
隈元 泰輔
1
,
杉田 道子
2
Taisuke KUMAMOTO
1
,
Michiko SUGITA
2
1済生会熊本病院 麻酔科
2熊本大学病院 産科麻酔学寄附講座
キーワード:
急性大動脈解離
,
妊婦
,
多職種連携
Keyword:
急性大動脈解離
,
妊婦
,
多職種連携
pp.278-281
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330030278
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■症例
37歳の初産婦,妊娠38週4日。身長168cm,体重60kg(非妊娠時体重49kg)。父親が45歳時に大動脈解離で死亡した家族歴を有するが,既往歴はなかった。妊娠経過は順調であったが,突然の胸痛を自覚し救急搬送された。
意識は清明であり,血圧101/34mmHg,心拍数103bpmであった。心臓超音波検査では,左室拡張末期径が拡大しており,心膜液が貯留していた。大動脈基部は拡張し,重症の大動脈弁閉鎖不全(AR)を伴っていた。CTでは,上行大動脈にエントリーを有し,大動脈基部から総腸骨動脈まで及ぶ偽腔開存型の大動脈解離を認めた。胎児推定体重は2730g(-0.7SD)と週数相当であった。ノンストレステストでは一過性徐脈はなく,リアクティブパターンであった。
さて,あなたならどうする?

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