徹底分析シリーズ 添付文書:わかったつもりから本当の理解へ
添付文書の素朴な疑問:医師の裁量はどこまで?—添付文書(注意事項等情報)をどのように考えるのか
長谷川 剛
1
Tsuyoshi HASEGAWA
1
1泉大津急性期メディカルセンター クオリティ管理センター
pp.511-515
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320050511
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添付文書とは,医薬品を収納する箱の中に入っている取扱説明書だと筆者は認識していた。多くの読者も同じように考えているのではないだろうか。添付文書(注意事項等情報)は,その扱い方に大きな変化があった。最近では電子的な参照が容易になり,その内容を知らないでは済まされない時代となった。
本稿では,添付文書の法的な位置づけ,添付文書の拘束力の根拠とされる最高裁判決事例,最近の医療安全の考え方をふまえた添付文書の扱いについて解説し,医師の裁量の問題についても考えてみる。

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