症例ライブラリー 外科医からのリクエストにTEEで応える
AVRにて「肺動脈カテーテルを誘導してください」と言われたら
豊田 浩作
1
Kosaku TOYOTA
1
1島根大学医学部 麻酔科学
キーワード:
心臓の解剖
,
循環生理
,
カテーテルのたわみ
Keyword:
心臓の解剖
,
循環生理
,
カテーテルのたわみ
pp.453-457
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320050453
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■症例
73歳の男性。身長168cm,体重55kg。重症大動脈弁閉鎖不全症にて大動脈弁置換術(AVR)が予定された。NYHA分類Ⅲ度,左房左室拡大,左室駆出率(LVEF)25%と左心機能低下あり。推定肺動脈圧48mmHg。右心拡大・機能性三尖弁逆流(中等度〜重度)。手術は胸骨正中切開,上行大動脈送血,右房・下大静脈脱血,順行性および逆行性心筋保護予定である。
主科から肺動脈カテーテル(PAC)挿入を依頼された。低心機能であり,三尖弁逆流がある。不用意な挿入手技による不整脈誘発や右心系の損傷は避けたい。
さて,あなたならどうする?

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