diary
福岡県久留米市
辻井 健二
1
1田主丸中央病院 麻酔科
pp.367
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320040367
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田主丸中央病院(以下,当院)は久留米市東部および近隣市(うきは市,朝倉市)を診療圏とする病院です。手術症例は主に消化器外科と整形外科,脳神経外科で,形成外科や循環器内科の不整脈治療などにも携わっています。日本全国どこでも同じかもしれませんが,高齢の症例が非常に多く,100歳を超える症例も経験しました。普段は心に余裕をもって麻酔業務に当たれ,定時帰宅も可能ですが,緊急症例が立て込み緊張を強いられることもあります。麻酔以外の業務としては,救急外来での初期対応なども担当しています。また,当院は災害拠点病院であり,DMAT(災害派遣医療チーム)の一員としての訓練も日々行っています。
話は変わりますが,皆さんは2023年7月の九州北部を襲った豪雨災害を覚えていますか。久留米市でも2名の人命が失われました。当院も床上浸水に見舞われ,未明に少数の職員により50人弱の入院患者を2階に垂直避難させました(幸い,体調不良を含め,人的被害はありませんでした)。1階にある手術室も泥水に浸かり,ほぼ1か月間,麻酔業務ができず悔しい思いをしました。ようやく再開できたときは,嬉しさとともに,多くの方々からのありがたい支援に対する感謝の念で胸がいっぱいになりました。誌面をお借りしてお礼を申し上げます。
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