連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・41
米国におけるDNP(Doctor of Nursing Practice)の現状と課題
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.430-433
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350050430
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近年,日本の看護においてDNP(Doctor of Nursing Practice)の可能性とその育成に注目が集まっています。本誌『看護管理』の2024年9月号においても,「DNPの可能性」という特集タイトルにて大きく取り上げられました。そこでは,臨床におけるDNPへの期待だけでなく,看護管理者のDNP取得意義について考察され,今後の活躍に期待が寄せられています1)。
DNPは直訳すると「看護実践博士」であり,研究によりエビデンス(根拠)を構築する研究者の養成課程を受けた博士号(Doctor of Philosophy:PhD)取得者とは異なり,既存のエビデンスや研究結果を活用して臨床看護の実践やケアの質向上を目指す高度実践看護師の最高学位とされています2)。

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