作業療法ジャーナル 第60巻記念企画
作業療法の10年を振り返って
山本 伸一
1
Shinichi Yamamoto
1
1日本作業療法士協会
pp.72-79
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600010072
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はじめに
この10年を振り返ると,作業療法士はさまざまな場面で,どのようなときも,臨床現場において多くの対象者を支えてきた.一方,度重なる自然災害の発生に際しては,被災地における生活再建や地域支援に積極的にかかわり,その専門性の幅広さを社会に示す契機となった.また,国際学会への参加や学術交流の進展は,国内外での知識と技術と経験の共有を促し,専門職としての視野を大きく広げられたといえる.さらに,COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の世界的流行は,従来の臨床や教育体制に多大な影響を及ぼすと同時に,オンラインを活用した新たな実践・学習のかたちを生み出し,作業療法の柔軟性と可能性を再認識させた.こうした変化に応えるため,日本作業療法士協会は新生涯学修制度を整備し,専門職としての学びを継続的に保障する仕組みを構築した.本稿では,これらを通して作業療法の発展と課題を整理し,未来を展望する.

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