Japanese
English
研究
麻痺側上肢の使用頻度評価における3軸加速度計の導入と役割—脳卒中者の上肢運動麻痺の程度に着目して
A role of tri-axis accelerometer for evaluating use of paralyzed upper limb in stroke patients: focusing on the severity of motor impairment
岩本 健吾
1
,
田中 陽一
2
,
辻 麻友実
1
,
石塚 みのり
1
,
中西 一
3
Kengo Iwamoto
1
,
Yoichi Tanaka
2
,
Mayumi Tsuji
1
,
Minori Ishiduka
1
,
Hajime Nakanishi
3
1奈良県総合リハビリテーションセンター
2兵庫医科大学
3森ノ宮医療大学
キーワード:
脳血管障害
,
上肢機能
,
加速度計
Keyword:
脳血管障害
,
上肢機能
,
加速度計
pp.1487-1493
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590131487
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Abstract:本研究は,脳卒中者の上肢運動麻痺の程度と使用頻度に着目し,麻痺側上肢の使用頻度評価である3軸加速度計とMALの役割の違いを明らかにすることを目的に調査した.上肢運動麻痺者22名を対象に,クラスター分析にて上肢運動麻痺の良好群および不良群の2群に分け,入院1カ月時および2カ月時にて使用頻度を評価し,各評価の相関関係および変化率を確認した.結果,3軸加速度計とMALとの相関傾向は良好群では認め,不良群では認めなかった.また変化率では,MALでは捉えづらい微細な変化を3軸加速度計で捉えることができた.3軸加速度計は意図しない運動を含む上肢活動量を評価でき,中等度から重度麻痺者の廃用傾向をモニタリングできる可能性がある.

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