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実践報告
携帯電話操作を再獲得し家族・友人との交流を取り戻した重度脳出血の事例—作業遂行6因子分析ツールを用いて
Case study of a patient with severe cerebral hemorrhage whose reacquisition of cell phone use led to interaction with family and friends: Using the Occupational Performance Analysis Tool with 6 Factors
中村 星弥
1
,
小林 幸治
2
,
後藤 伸介
3
,
森田 秋子
1
Seiya Nakamura
1
,
Koji Kobayashi
2
,
Shinsuke Goto
3
,
Akiko Morita
1
1鵜飼リハビリテーション病院
2目白大学
3やわたメディカルセンター
キーワード:
作業遂行6因子分析ツール
,
対人交流
,
意味のある作業
Keyword:
作業遂行6因子分析ツール
,
対人交流
,
意味のある作業
pp.1379-1383
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590121379
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Abstract:自宅退院を目指して回復期リハビリテーション病院に入院していたが,同居する妻の介助負担が強く,介護施設への退院が決定した重度脳卒中患者を担当した.患者は自宅退院が困難という結果を受けて心理的な落ち込みが出現し,活動性の低下が生じた.そこで,生活史および入院中の生活場面から心理的な落ち込みの改善が期待できる,患者にとって意味のある作業を「家族・友人との会話活動」と仮定し,作業遂行6因子分析ツール(OPAT6)を用いて作業課題の分析・アプローチ方法を検討し,介入した.その結果,スマートフォンを用いて家族や知人に電話をかけるという作業の獲得に至った.これが「家族・友人との会話活動」という意味のある作業支援につながったため報告する.

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