Japanese
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症例報告
生命予後が1年以内と予測された小細胞肺がん患者に対する旅行支援
Travel assistance for a small cell lung cancer patient with a predicted prognosis of one year or less
松本 幸樹
1
Koki Matsumoto
1
1旭川赤十字病院
キーワード:
がん
,
末期がん
,
旅行
Keyword:
がん
,
末期がん
,
旅行
pp.1374-1378
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590121374
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Abstract:多発脳転移を伴う小細胞肺がんにより生命予後が1年以内と予測された患者に対し,本人の希望である旅行に行くことを目標に作業療法を実施した.小細胞肺がんは再発のリスクが高く,初回化学療法後に症状が緩解しているわずかな期間が旅行できる可能性の高い時期と考えられた.このわずかな期間に旅行ができるように,作業療法士が旅行を想定した評価および旅行先の視察を実施し,それに基づいて,多職種や家族と協働して効率的に支援を行った.その結果,がんが再発する前に旅行を実現でき,患者の満足度も高かった.以上より,残された時間が少ないがん患者であっても,作業療法士が早期から旅行を想定した評価や旅行先の視察を行い,効率的に介入することにより,旅行を実現できる可能性が考えられた.

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