連載 運動器疾患に対する超音波画像評価とエコーガイド下運動療法—EBPTに活かす!・第8回
鏡視下股関節唇縫合術後の超音波画像評価と運動療法
工藤 慎太郎
1,2
,
町田 聡
1,3
,
稲田 徹
1,4
Shintarou KUDOU
1,2
,
Satoshi MACHIDA
1,3
,
Toru INADA
1,4
1森ノ宮医療大学大学院保健医療学研究科
2森ノ宮医療大学インクルーシブ医科学研究所
3医療法人明理会大和病院リハビリテーション科
4永野整形外科クリニックリハビリテーション科
pp.1391-1397
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590121391
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症例
診断名:股関節唇損傷
2週間前に鏡視下股関節唇縫合術および骨形成術を施行した40歳台の女性.日頃からランニングをしていて,ハーフマラソンにも出場している.半年ほど前からランニング時に股関節が痛くなることがあり,3か月ほど前からリハビリテーションしていたが,日常生活でも疼痛が強くなり,仕事で2〜3時間座っていた後の歩き始めや自動車の乗り降りで痛みが出てきたため,股関節の専門医を受診した.理学療法を実施したが,症状の緩和が不十分であったため,手術となった.術後経過は順調で術後10日目で独歩が可能であるが,可動域制限が残存している.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年12月31日).

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